節分の由来を子どもにわかりやすく伝える方法

保育園

2021年が始まりました。
保育園では、新しい年を迎えた後は、節分の由来を子どもにわかりやすく伝えるには?と
2月の行事「節分」の準備に取り掛かります。
そして、保育士は新年を迎えたことや冬の季節の話、卒園・進級など春の話題に触れてきます。
時折、「鬼」というキーワードも出てきますが、怖いだけの話では意味がありませんので、
節分の由来を子ども向けに簡単に説明していきたいと思います。

節分の由来を子どもに伝える2021年はいつ?

2月3日が節分の日として豆まきなどをしてきましたが、今年は2月2日が節分となります。
節分は、「季節を分ける」という意味があるという事ですが、暦上では「立春」の前の日を
「節分」と言います。
2021年の今年は何と124年ぶりに2月2日が節分という事です。
124年ぶりという事は、明治時代ぶりということになりますね。
昭和以降に生まれた人たちは、2月3日が節分と思ってきた人も多いのではないでしょうか?
2月3日かが節分でなかった日は、実に37年ぶりという事のようです。

節分の由来を子どもに伝えるお話とは?

子どもが節分を知る方法は、大好きな絵本やお話で伝えるという方法があります。
最近では、節分に関する絵本が月齢ごとに出ていますので、子どもの年齢に応じた絵本を探して
読んでみましょう。
私の勤務する園では、「泣いた赤鬼」の絵本を活用しています。
「泣いた赤鬼」は、乱暴者の鬼もいるが村の人たちと仲良くなりたいと考える鬼もいるという事で
怖い鬼のイメージだけでなく、鬼にも優しい心を持っているということが書かれています。

鬼の登場は、「~しなければ、鬼が来る」「~していたら、鬼に連れていかれる」などの恐怖心で
子どもをコントロールすることになりがちです。
「節分は鬼が来て怖い」ということでは、由来が曲がって子どもたちに伝わってしまいますので、
心の中にある「泣き虫鬼」「怒りんぼ鬼」等自分の中にいる鬼を追い出し、鬼が来たら春が来るという事を伝えるようにしています。

節分の由来を子ども向けに伝える豆まきとは

節分の日には、「鬼は外、福は内」と大声で鬼に豆をまきますが、保育園では実際に豆まきはしないので、新聞紙や広告を丸めて投げています。
子どもたちは節分当日に向けて、鬼退治をしようと新聞紙を丸めたボールを豆に見立てて
投げる練習をしています。
「泣き虫鬼をやっつける」「好き嫌い鬼をやっつける」と意気込んでいますが、
鬼がやって来た時は、恐怖のあまりに新聞紙のボールを投げる手に力が入ります。
新聞紙のボールを豆に見立てていますので、この豆を投げることでしか鬼に勝つ方法が無いからです。
そして鬼が去って行った後は、自分の心にいた鬼も退散していったと
すがすがしい気持ちになっているようです。

節分の由来を子ども向けに伝える歌とは?

節分に向けて保育園では、「豆まき」「鬼のパンツ」を歌い踊ります。
この歌を歌う頃には進級や卒園が近くなってきていますので、それぞれの月齢で歌を歌い身体を大きく動かし踊るということが楽しめるようになっています。
私の勤務する園では、最後は鬼と友だちになって一緒に鬼のパンツを歌って踊るという事になっていますので、子どもたちは一層大きい声で歌い大きく体を動かして踊ります。
鬼と一緒に過ごす楽しい時間となります。

節分の由来を子ども向けに伝えるまとめ

保育園で行う行事には、子どもの健やかな成長発達を願って取り組みますが、
園ごとで何をねらいとしてどのような育ちを期待するかは違います。
「節分」という行事は、日本の昔から続いてきていることですが、
特に、時代や季節を感じるなどは子どもの頃から経験してほししいことですね。
各ご家庭でも、鬼が来て豆まきをしたとの報告を子どもたちから聞きますが、
園でも家庭でも同じように取り組んでくださると子どもたちの理解も進みます。
この日ばかりは、大人も子供の頃を思いだし心の中に巣くう鬼を退治していきたいものですね。
こういう事で、時代を超え昔から続いてきたのが「節分」行事なのでしょう。


                  「保育士コンシェル」

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